この夏は異常な高温で「最も暑い夏」となりましたが、この先、秋は短く、急に冬を感じることになるかもしれません。
気象庁が22日に発表した長期予報では、10月は全国的に気温が高くなりやすい一方、12月ごろは寒気の影響を受けやすく、東日本や西日本などで気温が平年より低くなる可能性があると予想されています。

気象庁が発表した3か月予報では、
▽10月は偏西風が北寄りを流れる影響で日本付近は暖かい空気に覆われやすく、気温は全国的に「平年より高い」と予想されています。
▽11月も北日本は「平年より高い」、東日本と沖縄・奄美で「平年並みか高い」となっています。西日本は「ほぼ平年並み」と予想されています。
また、10月は秋雨前線や南からの湿った空気の影響を受けやすく、降水量は東日本の太平洋側と西日本、それに沖縄・奄美で「平年並みか多い」と見込まれています。
▽一方、12月になると、一時的に偏西風が平年より南を流れるとみられ、冬型の気圧配置が強まる見込みです。
12月ごろにかけて南米・ペルー沖の海面水温が平年より低くなる「ラニーニャ現象」に近い状態になることが影響しているとみています。
そのため、12月の気温は東日本と西日本、それに沖縄・奄美で「平年並みか低い」と予想されています。
北日本では「ほぼ平年並み」の見込みです。
12月から来年2月の冬を通しての降雪量は、西日本の日本海側で「平年並みか多い」と予想されていて、北日本の日本海側と東日本の日本海側は「ほぼ平年並み」の見込みです。
冬を通しての気温は全国的に「ほぼ平年並み」と見込まれています。
気象庁異常気象情報センターの及川義教所長は「来月のはじめごろは30度以上の真夏日になる可能性もある。目先は熱中症に注意が必要だ。その後、体感として、11月の途中までは気温が高く、その後、急に寒くなるような印象を持たれる季節になるのではないか。体調管理には気をつけてほしい」と話しています。